乗馬は、アニマルセラピーの頂点です。 一般では海のイルカや身近な犬ネコと言った動物が紹介されますが、場所的問題やキバやツメ等の攻撃的武器を持っています。 しかし、馬は攻撃的武器を持っていない動物でキバも爪も角も無く人が乗れる動物なのです。
乗馬療法は、古代ギリシャ時代に既に行われ、戦争で負傷したり、心に傷を負った人に対して行われ、第一次世界大戦でも活躍したと言われています。 オリンピックでも唯一、男女年齢区別無く、動物を使った競技として登場し、障害者のパラリンピックやスペシャルオリンピックスにも採用されています。
このように乗馬には、動物療法的要素やスポーツ・競技的要素、レジャー的要素等があり、どれも「癒し」が根底にあると言えます。 大手家電メーカーパナソニック電工がジョーバという健康器具を発売するに当たり、心身への効果を科学的に調べとされます。 その結果、上記のような驚くべき効果が証明されました。現在、高齢者・肢体不自由・視覚障害・聴覚障害・精神障害・知的障害の方々を対象に世界中で乗馬療法は注目を集めています。
①乗馬し、ただ歩くだけでその高さ・温もり・振動・リズムが脳を刺激します。
②日常使わない筋肉や神経を使うマッサージ効果もあります。
③馬に乗ってバランスをとる事よって、背筋・腹筋等の筋力強化、腰痛の予防、バランス感覚の改善効果があります。
④心拍数が上がり酸素消費量も普段歩く時以上となり、バランスのとれた有酸素運動になります。
・例えば、1時間ウォーキング時の心拍数と20分間馬にまたがって歩いた時の心拍数は同じと言われています。
⑤乗馬のリズムは特別技術は必要なく、馬にまたがっているだけで、足やひざに負担無く運動効果が得られることから、ダイエットや病気療養のリハビリとして糖尿病の運動療法にも用いられています。
・ヨーロッパ諸国の中には、日本の国民保険にあたるものが適応されるなど乗馬療法を積極的に活用しているところもあります。
・馬は本来、群れで行動します。それは、人よりも大きな体を持ちながら、草食動物であるため臆病で、従順で、心優しい動物です。
①馬の気持ちを考えてお世話をすることで、馬と気持ちが通い合い喜びが生まれます。
②馬に乗るとその高さに感動し、馬の温かさから心の安らぎや生き物への愛情が生まれます。
③自分より大きな馬の背に乗り、揺られ動かす事で意思の伝達による感動や自信回復につながります。
④非日常体験の乗馬で喜びや楽しみがあふれ日頃のストレスや孤独感を癒してくれます。