昨年の夏頃から息子がホースセラピーのお世話になっております。
息子は、発達障害で自閉症スペクトラム障害と診断され、わかりやすく説明するとコミュニケーションの困難さや多動、こだわりや執着の強さなどがあり知的障害も伴っています。
体のバランスも悪く、あちこち体をぶつけてしょっちゅう青あざを作っていました。
こだわりも強いため、本人的にこうしなければならないというルールがあるため、そのルールを変更させようものならば癇癪を起こし情緒的にも不安定な状態でした。
そんな中、何かこの子にとって好きなことや得意なものはないかと模索したところ、自宅で飼っている犬など動物が好きという事と体を動かす(特に走ること)が好きなところから、動物と何か出来ることはないかと調べたところ、このホースセラピーを拝見しました。
ホースセラピーを始めた頃は、馬の上でバランスを取ることが難しく、すぐに体が傾き、先生に横から支えてもらいました。馬に指示を出す足のけりも弱く、いくら指示を出しても馬は動いてくれなかったりしていました。
しかし、馬に乗った後は、とても落ち着きが出たように感じ、本人もとても楽しそうにしていて、「また行く?」と何度も聞いてきました。
健常の子が習い事をするのと同じようにこの子にも習い事をと思いながら、毎週日曜日の午後は息子の習い事としてホースセラピーを続けようと思いました。ホースセラピーを続けて9ヶ月くらい経ちましたが、今では一人で騎乗し、速歩まで出来るようになりました。
体幹がしっかりしたようで斜めに傾くこともなくなり、足の蹴りもずいぶんしっかりしてきたのか、馬が指示を聞いてくれるようになりました。
本当に笑顔いっぱいで騎乗しており、毎週週末を心待ちにしています。
情緒面でも、精神科の薬を飲んでいましたが薬の量をだんだんと減らすことができ、他にもたくさんの効果があるようで、安定して生活ができるように感じます。毎週通わせることは大変だなと最初は思いましたが、親の努力次第でなんとかなることだと考え、私たちも九重の四季の移り変わりを楽しみながら毎週通わせています。
そして、障がい者馬術大会に出場する目標もでき、息子がホースセラピーを通して、どのような成長を見せてくれるのか楽しみでなりません。障がいのある子を育てる中で、絶望感ばかりを味わってきた私たちですが、ホースセラピーと出会っていろんな楽しみを見つける事ができました。
もっともっとホースセラピーが広まっていくことを切に願っています。これからもどうぞ指導よろしくお願いいたします。
谷脇 颯一様
谷脇 智恵子様(お母様) より
三好幼稚園、乗馬体験当日またその後の子ども達の様子をお知らせします。
`お馬さん`が三好幼稚園に来てくれる!!とわくわくして待っていた子ども達です!
去年、乗せてくれたお馬さんも来てくれる!と`再会`を楽しみにしている子も…。お迎えの会では「おうまのおやこ」のうたをプレゼント。
「お馬さんたちが、みんなのうたを聴いて喜んでくれてるよ」とお話しました。お馬さんに歌ってあげたい!というやさしい心もきっと伝わったと思います!デモンストレーションでは、テレビでは聞いた事があるかもしれないひずめの音。
当日は、目の前で走る姿`パッカパッカ`という、ひずめの本物の音も聞けて感動しました。
乗馬体験では「わぁ!きもちいいなぁ」「ゆらゆらするよ!」わくわくしていた子ども達の表情はとてもすてきでした。
絵画制作では、感動がそのまま子ども達の絵にもあらわれていました。
ふれ合いタイムでも「やわらかい」「あったかいね!」とやさしくなでる子ども達の目は、とてもあたたかく、心が育まれているひとときでした。
大型動物となかなか触れ合える機会もなく絵本や歌で出会うお馬さんと、実際目の前で出会いふれあえる経験はとても貴重です。
絵を描く時もお馬さんの話をしながら楽しそうに描いていました。この体験により、子ども達のやさしい心がまた一層広がったことと思います。
ありがとうございました。
フレーベル学園 三芳幼稚園
石井様 より